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イスラエルの航空セキュリティ(3)

1月11日のCNNの記事より

イスラエル・国家治安局を引退し現在アメリカ保安局のコンサルタントで活躍する、MR.EFFET 「アメリカの空港保安について」語る。(要約)

LY SEC2


CNN:イエフェット氏はエルアル航空が何十年にもわたってテロを防いできたのは、空港において係員がおこなう搭乗者への「口頭による質問」の成果だと述べています。だからこそ、「最新のテクノロジーの機械に頼るな。その機械は係員への助けにはなるが、人間に取ってかわることはありえない!」と強調します。

CNN:「昨年の年末デトロイト上空で起きたテロ未遂事件がありましたが、今後のアメリカの空港セキュリティについてどのような改善が必要なのでしょうか?」

イエフェット:「今、はっきりしている事は9月11日のNYテロ事件以降、このアメリカにおいてまだ十分な安全システムがなかったということだ。2002年、靴の底に爆弾を仕掛けるテロ未遂があった。それ以降、搭乗者は手荷物検査で靴を脱がせられてきた。今回は下着の下に爆発する化学薬品が隠されていた。それに対抗するため丸裸にする「全身スキャナー」の機械が導入されるという。私から言えばこのような対応は、その場しのぎ、継ぎ足したのパッチワークでしかないということだ。

靴に爆弾を仕掛けたテロ容疑者は、普通のイギリスのパスポートを持ち、キャッシュでチケットを買い、預け荷物も持っていなかった。見た目も普通だ。こんな人間を誰がテロリストとして疑えられるのか?今回は容疑者のお父さんから危険を知らせる情報がアメリカの治安局にあった。でも空港の人間には誰にも伝えられていなかった。彼は3千ドルのキャッシュを払ってチケットを購入した。だが空港では誰も彼に対して一言さえも安全上の質問をしていなかったのだ。

CNN:「今後アメリカにおいてどのような改善が必要なのでしょう?」

イエフェット:「イスラエルの空港でやっているように、すべての搭乗者に対して口頭による「安全上の質問」をするということだ。それはもちろん高度な訓練と経験に基づいた保安官でなければできない。彼は搭乗者に様々な質問をしていく。保安官はただチェックをするだけではなく、そのような質問がすべての搭乗者にとっていかに大事で安全上有効であるのか、すすんで協力してもらうアプローチも身につけなければならい。

イスラエルでは、わざと手荷物やスーツケースに危険物を入れて保安官にテストすることを何千回やってきた。彼が口頭質問においてそれを見つけなければ、すぐに解雇される。セキュリティを万全にするこの「口頭質問」システムはとてつもないお金がかかる。しかし、もしテロの容疑者を見つけることができればすべてはペイする。人間の命を救うことは、どれだけの費用かかったということが議論にならないからだ。

イスラエルではいつも情報局と連絡を取り合い、空港にやってくるであろうすべての容疑者の動向を事前につきとめる。搭乗者リストをチェックしておき、彼が空港にやってくるのを待つのである。空港で偶然に見つけたということは過去に一度もなかった。多くの容疑者を空港で見つけ、40年一度も悲劇を起こさなかったのはこの「搭乗者への安全上の質問」があったからだ。

CNN:最近全世界の空港で導入されようとしている「全身スキャナー」の機械についてはどう思われますか?

イエフェット:「私は導入に反対だ。先ほども言ったがその場しのぎのパッチワークでしかない。靴爆弾が見つかれば靴を脱がせるようになり、下着の下から見つかれば、機械に裸にさせて下着の下が見えるようにする。それで万全とでもいうのだろうか?伝統的なイスラム教のご主人の横で奥さんが丸裸の映像を他の男の人に見られる。こんな屈辱的なことに彼らが耐えられないことは明らかだ。 

アメリカ大統領が「イスラエルのような安全チェックを...」と言ってくれたのは大変嬉しい。だからそこアメリカ安全局と協力してもう二度失敗をおこさないよう私は働いていきたい。もしこの「口頭質問」のシステムを導入すれば、世界にこれ以上のシステムはないと示すことができ、テロリストも航空機にはテロをする意味がないと必ず悟るであろう。

エルアル航空はこのシステムのためにアメリカ航空会社よりも数倍多くの費用を国家治安局に払ってきた。しかしこれからの時代は、搭乗する人間は飛行機の安全のために喜んで追加のお金がかかることを了承していくことになるだろう。



さて空港セキュリティの強化が求められている中、口頭質問などの「イスラエル基準」は世界の基準となっていくのでしょうか? それとも人間もかなわない超ハイテクのテロ防止マシーンが登場するのでしょうか?
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コメント

非公開コメント

なるほど・・・

こちらの記事、印象的でしたので何度か繰り返し読ませていただきました。
イスラエル国家治安局の元職員の方が、
“私は導入に反対だ。・・・伝統的なイスラム教のご主人の横で奥さんが丸裸の映像を他の男の人に見られる。こんな屈辱的なことに彼らが耐えられないことは明らかだ。”
と発言しておられるのには考えさせられますね。
“最新のテクノロジーの機械に頼るな。その機械は係員への助けにはなるが、人間に取ってかわることはありえない!”
というのも、安全の問題に限らず、社会そのものの在り方においても学ぶべきところが多いような・・・。

No title

長い記事を読んでいただきありがとうございます。また何でもコメントしてください。

いつも拝見しております

はじめまして、本サイトをいつも楽しみに拝見させて
頂いております。特に私自身、セキュリティー会社に
勤めておりますので、以前から、エルアル航空の
セキュリティーには強い関心を持っております。

先日の社内での空港保安警備員向けの訓練でも
エルアルの話しをさせて頂きました。

これからもサイトの運営等、大変でしょうが、頑張って
下さい。それでは失礼致します。

記憶する中東の民

いつも読んでくださりありがとうございます。
イスラエルの空港セキュリティシステムで唯一の汚点は1973年のロッド事件で日本の赤軍派が起こした乱射事件のことはご存知だと思います。日本でははるか昔の事件のように感じますが、イスラエルでは絶対にその事を忘れていません。それは日本に対しての反感ではなく、日本にはそのような事を起こす一部だけどもそのような人間がいるというのは言い伝えているようですね。アジア人の中では日本人に対してチェックが厳しい! 差別だと言われてきましたが、私はある意味で当然のような気がします。プロの方の目から見ていかがでしょうか?この赤軍派への警戒心は実はイスラエルだけでなく、エジプト、シリア、ヨルダンの国境でもあるようですから、40年近く過ぎても彼らは忘れていませんね。
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