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イスラエルの航空セキュリティ(4)

アメリカの政府が、年はじめに「これからはアメリカの航空安全基準も『エルアル航空のように』」というコメントをしていました。それでブルームバーグの記者が、アメリカの航空会社がいくら払えばエルアルのようなシステムができるか実際に計算したそうです。

「エルアル航空は1969年以来ハイジャック事件を未然に防いできたが、それは人的要素が大きい。機械だけにたよらず人間を訓練して徹底的な安全対策をしてきたからである。しかしこれにはそれだけの人件費・教育費がかかるのである。
エルアル航空の一昨年の搭乗者数は合計130万人。そして、イスラエル保安局に払った金額が1億ドル! これを搭乗者一人あたりのチケットになおすと、セキュリティにかかる一人の料金は76.92ドル(約7000円)になる。(中略)これに対してアメリカの航空会社は一人あたり7.8ドルでしかない...」(JAN.08 BLOOMBERG)


その差約10倍。安全とはこんなにお金がかかるものなのですね。

英語で空港セキュリティの記事を探すといろんな資料があって面白かったです。週末にひとしきり読んだのでまた紹介します。最後にその中で見つけた思わず笑ってしまう風刺画を紹介。

SEC2.jpg

↑ すでに「全身スキャナー機」を予測していたような内容ですね

SEC3.jpg

↑ 『靴爆弾のあと、靴を脱ぐようにと言われた。(裸になるのは)時間の問題だと思ってたよ』

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イスラエルの航空セキュリティ(3)

1月11日のCNNの記事より

イスラエル・国家治安局を引退し現在アメリカ保安局のコンサルタントで活躍する、MR.EFFET 「アメリカの空港保安について」語る。(要約)

LY SEC2


CNN:イエフェット氏はエルアル航空が何十年にもわたってテロを防いできたのは、空港において係員がおこなう搭乗者への「口頭による質問」の成果だと述べています。だからこそ、「最新のテクノロジーの機械に頼るな。その機械は係員への助けにはなるが、人間に取ってかわることはありえない!」と強調します。

CNN:「昨年の年末デトロイト上空で起きたテロ未遂事件がありましたが、今後のアメリカの空港セキュリティについてどのような改善が必要なのでしょうか?」

イエフェット:「今、はっきりしている事は9月11日のNYテロ事件以降、このアメリカにおいてまだ十分な安全システムがなかったということだ。2002年、靴の底に爆弾を仕掛けるテロ未遂があった。それ以降、搭乗者は手荷物検査で靴を脱がせられてきた。今回は下着の下に爆発する化学薬品が隠されていた。それに対抗するため丸裸にする「全身スキャナー」の機械が導入されるという。私から言えばこのような対応は、その場しのぎ、継ぎ足したのパッチワークでしかないということだ。

靴に爆弾を仕掛けたテロ容疑者は、普通のイギリスのパスポートを持ち、キャッシュでチケットを買い、預け荷物も持っていなかった。見た目も普通だ。こんな人間を誰がテロリストとして疑えられるのか?今回は容疑者のお父さんから危険を知らせる情報がアメリカの治安局にあった。でも空港の人間には誰にも伝えられていなかった。彼は3千ドルのキャッシュを払ってチケットを購入した。だが空港では誰も彼に対して一言さえも安全上の質問をしていなかったのだ。

CNN:「今後アメリカにおいてどのような改善が必要なのでしょう?」

イエフェット:「イスラエルの空港でやっているように、すべての搭乗者に対して口頭による「安全上の質問」をするということだ。それはもちろん高度な訓練と経験に基づいた保安官でなければできない。彼は搭乗者に様々な質問をしていく。保安官はただチェックをするだけではなく、そのような質問がすべての搭乗者にとっていかに大事で安全上有効であるのか、すすんで協力してもらうアプローチも身につけなければならい。

イスラエルでは、わざと手荷物やスーツケースに危険物を入れて保安官にテストすることを何千回やってきた。彼が口頭質問においてそれを見つけなければ、すぐに解雇される。セキュリティを万全にするこの「口頭質問」システムはとてつもないお金がかかる。しかし、もしテロの容疑者を見つけることができればすべてはペイする。人間の命を救うことは、どれだけの費用かかったということが議論にならないからだ。

イスラエルではいつも情報局と連絡を取り合い、空港にやってくるであろうすべての容疑者の動向を事前につきとめる。搭乗者リストをチェックしておき、彼が空港にやってくるのを待つのである。空港で偶然に見つけたということは過去に一度もなかった。多くの容疑者を空港で見つけ、40年一度も悲劇を起こさなかったのはこの「搭乗者への安全上の質問」があったからだ。

CNN:最近全世界の空港で導入されようとしている「全身スキャナー」の機械についてはどう思われますか?

イエフェット:「私は導入に反対だ。先ほども言ったがその場しのぎのパッチワークでしかない。靴爆弾が見つかれば靴を脱がせるようになり、下着の下から見つかれば、機械に裸にさせて下着の下が見えるようにする。それで万全とでもいうのだろうか?伝統的なイスラム教のご主人の横で奥さんが丸裸の映像を他の男の人に見られる。こんな屈辱的なことに彼らが耐えられないことは明らかだ。 

アメリカ大統領が「イスラエルのような安全チェックを...」と言ってくれたのは大変嬉しい。だからそこアメリカ安全局と協力してもう二度失敗をおこさないよう私は働いていきたい。もしこの「口頭質問」のシステムを導入すれば、世界にこれ以上のシステムはないと示すことができ、テロリストも航空機にはテロをする意味がないと必ず悟るであろう。

エルアル航空はこのシステムのためにアメリカ航空会社よりも数倍多くの費用を国家治安局に払ってきた。しかしこれからの時代は、搭乗する人間は飛行機の安全のために喜んで追加のお金がかかることを了承していくことになるだろう。



さて空港セキュリティの強化が求められている中、口頭質問などの「イスラエル基準」は世界の基準となっていくのでしょうか? それとも人間もかなわない超ハイテクのテロ防止マシーンが登場するのでしょうか?

イスラエルの航空セキュリティ(2) 全身透視スキャナー

最新の技術を搭載したセキュリティ検査用の「全身透視スキャナー」が各国の空港に設置されようとしています。
イギリス、フランスなどのEC諸国、アメリカはもちろん アジアでもタイがこれでテロを防ごうと同機械に注文が殺到。X線でも感知できないミリ波という電磁波を使って衣服の下まで爆発物や危険物を感知できるという優れものです。(下の写真は加工して丸裸にはなっていません。本物は...)

Scan APT2

日本もそのうちに導入されるかもしれませんが、なんせ丸裸の姿をさらすわけだからプライベシーなんてあったもんじゃない。当然人権団体や伝統を守る宗教団体からは猛烈な反対が続いています。特に女性の方はそうでしょう。

Scan APT

でも世界のどの国よりもテロ対策やセキュリティにお金と人員をかけてきたイスラエルがこの機械を導入する話がない。少し不思議に思いませんか? 次回はこの謎に迫ります。

イスラエルの航空セキュリティ (1)

年末のテロ未遂事件などの影響でしょうか、航空セキュリティの記事が最近多いですね。エルアル航空やイスラエルの空港の安全対策に関してのものをまとめてみます。

イスラエル、旅客検査に生体識別 空港で世界初 

【エルサレム 共同】イスラエルのベングリオン国際空港で、生体識別(バイオメトリクス)技術を使った保安検査装置「ユニパス」の試験運用が進んでいる。空港当局によると、指紋などから個人を特定する技術を使った検査装置が空港で旅客向けに導入されるのは世界初。効果が確認できれば、2年以内にも、希望する乗客全員を対象に本格導入する方針だ。

希望者のみというのがポイントです。テロリストは絶対に申し込みませんからまず安全の人は効率よく列から外していけるわけですね。

 昨年末の米機爆破テロ未遂事件を受け、各国の空港が保安基準を厳しくする中、検査の効率化と厳格化を両立させる試みとして注目される。空港で旅券のほか顔、指紋などの身体的特徴を装置で読み取り、電子データで登録してICカードを作成する。
 搭乗前の保安検査ではカードと旅券を装置に挿入、実際の身体的特徴との比較から本人と特定されると、画面上で質問事項に答える。荷物検査やチェックインなどでもカードを挿入、指紋の読み取りなどを行う。

ハイテクだけに頼らず最後はマンパワーで安全を判断するのがエルアルの方式。これは絶対に変わらないでしょう。どちらも水準は相当高い。 
 


このシステム導入で結局全体の待ち時間は確実に軽減されるとのことです。

ビジネスクラス 朝食

ビジネスクラスの朝食です。やはり乳製品(チーズ各種、ヨーグルト)と野菜、果物が豊富ですね。

BF LY

クリスマスに起きたテロ未遂 デルタ航空

テロ未遂の容疑者「米本土上空での爆破試みた」 対策の不備露呈

【ワシントン】米ミシガン州デトロイトの空港に着陸しようとした米デルタ航空機でテロ未遂事件が25日発生し、2001年の同時多発テロを経て強化したはずの米国の安全対策にもろさがあることを露呈した。

thumb.jpg


事件を起こしたのはナイジェリア国籍の男で、アブドルムタラブ容疑者(23)。AP通信は容疑者が使用した爆発物は粉末と液体の混合物と伝えた。威力は不明だが、事実だとすれば、機内への持ち込みが厳しく禁じられている火薬などが空港のセキュリティーチェックを通過したことになる。

DELTA

もし爆破していたら... 想像以上に世界の経済と治安に影響を与えていたでしょう。空港そして航空上のセキュリティシステムをもう一段高く考えなおす必要がありますね。


本年もエルアル・ファンクラブ宜しくお願いします。

本年も、エルアル航空ファンクラブを宜しくお願い致します。


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